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京都チェジュ姉妹教区交流月間(毎年6月)

 京都教区とチェジュ教区は、2005年6月7日に姉妹教区の縁組をし、司祭・神学生・信徒間の交流が行われています。これを記念して、京都教区は毎年6月を姉妹教区交流月間としています。

京都チェジュ姉妹教区交流の祈り(共同祈願)

チェジュ教区との交わりを深め、交流を推進していくことが出来るようお祈り下さい。

主よ、私たち京都教区とチェジュ教区が、姉妹教区縁組を通して、

韓国と日本の歴史と文化の相互理解を深め、両国を始め、

アジアと世界の平和のために奉仕することができますように。

​チェジュ教区の歴史紹介

​動画作成:チェジュ教区

​京都・チェジュ姉妹教区の交流

​動画作成:チェジュ教区

動画

2022年1月15日にチェジュ教区で司祭に叙階された、ヨセフ ホ・ジュンヒョク神父とガブリエル ソル・ギョビン神父からご挨拶のメッセージをいただきました。司祭としての歩みを始められたお二人のためにどうぞお祈りください。(2022.6.13) *動画作成:チェジュ教区

京都教区で司牧してくださっていたチェジュ教区の3人の神父さまがメッセージを送ってくださいました。(2021.6)

チェジュ教区からの派遣司祭

プ ヨンホ神父    :2009年~2017年1月

チェ ソンファン神父 :2010年~2020年1月

キム テジョン神父  :2013年~2021年1月

ホン ユンハク神父  :2017年~派遣中(山城ブロック)

ソ  ウォンハ神父    :2020年~派遣中(滋賀ブロック)

京都教区チェジュ教区 姉妹縁組への道

姉妹縁組までの具体的な流れをご紹介いたします。
 

  • 2005年2月、チェジュ教区カン司教は教区所属コウ司祭を日本に派遣し京都教区大塚司教に姉妹縁組の意向を伝達されました。

  • 2005年3月、京都教区大塚司教はチェジュ教区の提案につき本教区司教顧問会議の意見を求めた後、肯定的な返信を送られました。また姉妹縁組の窓口として教区本部事務局長の北村善朗司祭を任命されました。

  • 2005年5月、チェジュ教区司祭評議会に於いて、カン司教は姉妹縁組の趣旨及び経過を報告されました。チェジュ教区側の姉妹縁組窓口は教区庁司牧局長のコウ司祭が任命されました。

  • 2005年6月7日、チェジュ教区カン司教、事務局長ユン司祭、司牧局長コウ司祭の3名が京都教区を訪問され、司教座聖堂で歴史的な姉妹縁組の調印式が執り行われ、その後交流事業に対する具体的な議論がなされました。

チェジュ教区京都教区姉妹教区《縁組調印式ミサ》

​大塚喜直司教挨拶

 カン ウイル司教様、ユン神父様、コウ神父様、ようこそ、京都にお越しくださいました。京都教区司祭、修道者、信徒一同を代表して、心から歓迎のことばを申し上げます。そして、この度チェジュ教区と京都教区の姉妹教区縁組が整いましたことを、司教様をはじめ、チェジュ教区の皆様に感謝申し上げます。このミサで共に父なる神さまに感謝と賛美をお捧げできますことを本当にうれしく思います。

1.日韓司教交流について
 さて信徒の皆さん、まず、この度の姉妹教区縁組のきっかけとなった「日韓司教交流」について説明したいと思います。この交流会は、10年前1995年にフィリピンのマニラで開かれた第6回アジア司教協議会連盟総会での、当時の日本の会長濱尾文郎司教と韓国カトリック司教協議会会長、李大司教との出会いをきっかけに始まりました。第1回は、李大司教の「韓国と日本のカトリック教会で、同じ神を信じるキリスト者として、共通の歴史認識を共有するために協力し合えないか」という呼びかけで、1996年2月に日本で開催されました。そこで、両国の司教同士が、親睦をかねた年一回の交流会と研修を継続、発展させていこうということになりました。

 こうして、毎年日本と韓国を相互に訪問する「日韓司教交流」が始まりました。カン司教は、「日韓司教交流」の窓口をされておりますが、記念の第10回は昨年11月、チェジュ教区で行われました。
 毎回、日韓の歴史の講演を聞いて、勉強しました。また、お互いの教会のことも知りたいという要望で、司牧の情報交換も行います。昨年は、日本から、私が「京都教区の共同宣教司牧の歩み」を紹介し、韓国は、カン司教様が「チェジュの福音化」について講演してくださいました。

 こうして「日韓司教交流」はこれからも継続して続けていこうとということになりました。その中の意見で、「日韓両国の教区が早い期間中に皆姉妹関係を結んで、交流の範囲を司祭・信者まで広めて行きたい」という意見がありました。

 以上のような「日韓司教交流」の流れで、今年2月チェジュ教区のカン司教様から京都教区と姉妹教区縁組のお申し出があり、京都教区も喜んで、姉妹教区縁組を結ぶことにしました。

2.姉妹教区縁組の目的と意義
 次に、姉妹教区縁組の目的と意義についてお話します。姉妹教区の意義は、調印の辞にあるように「初代教会から受け継いだ神の民の交わりを深めること」にあります。教会は第二バチカン公会議が確認したように「神の民」です。初代教会から司教たちは隣の教区や困っている教区のことを互いに配慮しながら助け合ってきました。

 この「神の民」の使命は「地の塩、世の光であること」です(『カテキズム』N.782)。教会憲章はこう言います:「神の民は、現実にはすべての人を含まず、またしばしば小さな群れのように見えるが、全人類にとって、一致と希望と救いのもっとも堅実な芽生えです」と(教会憲章9)。そして、「この民は、生命と愛と真理の交流のためにキリストによって設立され、すべての人のあがないの道具として採用され、世の光、地の塩として全世界に派遣されている」と。

 日本も韓国もアジアの中で、2000年のカトリック教会の歴史中では、宣教の歴史は浅く、また小さな群れです。しかし、この神の民の小さな群れも、神の民の交わりによって、「一致と希望と救いのもっとも堅実な芽生え」になることができるのです。その意味で、この度の「チェジュ教区京都教区姉妹教区」縁組は、大きな意義とまた大きな使命があります。

3.チェジュ教区について
 済州島は、韓半島の南西端、沖合100キロメートル辺りにあります。日本から見ると、長崎県平戸の真西200キロメートル辺りにあります。面積は大阪府程度で、人口は約50万人です。リゾート地として、韓国のハワイとも言われています。日本からの韓国観光旅行先として、ソウル、慶州、釜山などに並んで人気の場所です。
 チェジュ教区は、済州島を中心とした教区で、カトリック教会は23あり、カトリック信者は5万人です。また済州島は多くの殉教者を出した聖地でもあります。

4.これからの交流
 これからの交流のために、「アジア交流委員会(Kyosia)」の中に、「京都チェジュ姉妹教区交流部」を設置しました。 両教区が教区全体のレベルで親密になり、両国の歴史と文化の相互理解を進め、主イエス・キリストに招かれた福音宣教の仲間として共に祈り励まし合いながら、両国をはじめアジアと世界の友好と平和のために奉仕したいと思います。
 最後に、私たちの交流を「教会の母」である聖母マリアにお捧げしたいと思います。母マリアが、私たちの姉妹教区の歩みを見守ってくださいますように祈りましょう。
 今年は「聖体の年」です。いのちの糧に養われて、今日から始まる私たちの姉妹教区の歩みを、父なる神さまが祝福し、福音宣教のよき道具としてお使いくださいますように、お祈りしたいと思います。

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